洋室はドア、和室は引き戸といった固定概念が失敗のもとだった。マンションではドアではなく、洋風の引き戸が多く使われるようになってきたという話を、大手建材メーカーに勤める友人から聞いていたが、その時は、マンションの玄関ドアも廊下を歩いている人にぶつかることがあるので、いずれ新幹線のような気密性のあるドアになるのではないかと、ビールを飲みながら、この画期的なアイデアで友人と盛り上がった。
しかしいざわが家を建てる際に、そのことをまったく忘れてしまい、ドアの開閉のためのスペースには家具などが置けない、人がいるのに気づかず勢いよく開けて人にぶつかったりで大失敗。マンションではないが狭い家には引き戸が一番、昔の日本人の暮らしの知恵に感心するばかりである。
しかも画期的なアイデアで盛り上がった友人に、マンションで使われている洋風引き戸の写真を見せてもらったが、結構かっこいい。さらに高齢者にとっては引き戸の方が使いやすいと言われ、さらにがっくり。