都内でも年に何回か雪が降るが、急勾配の屋根であったので雪止めは付けなかった。多少降ってもすぐに滑り落ちるのでいらないであろうと考えた。しかし急勾配の屋根といえども軒先には樋がつくことを忘れていた。降雪量が多いと屋根から滑ってきた雪が樋に溜まり、雪止めのない屋根の軒樋は、雪の重さでグニャグニャに変形してしまう。
わが家の壊れそうな軒樋を見ながら、新潟に行った時、屋根の軒先部分が内側に向かって曲面がついていて、その先に軒樋が付けられていたのを思い出した。これだと雨は曲面に沿って下の樋に落ちるが、雪は滑る惰性で樋に当たることなく落ちてゆく。
またタニタハウジングウエアという雨樋の専門メーカーに「ユキノキ」という雪国用軒樋があることがわかった。雪はすべる、雨は取り込むという優れもの、落ち葉なども入る心配がないので、雪の降る地域に建つ別荘などで使ってみたい。