これまで天井の高さは2400mmが一般的であったが、2600mmと天井が高い住宅も多くなってきている。天井が高いと確かに気持ちがいいが難点もある。天井に付けた照明器具の電球の取替えには、200mm高い脚立などが必要となる。
脚立が使える場所ならばいいのだが、トイレは便器があって脚立がたてにくい。高齢になった時にどうなるのか不安な思いをしつつ、トイレの電球の取替えていた。知り合いが住宅を新築し、お披露目パーティーをやるということで参加した。その家はトイレの照明が壁に付けられていて、これならば電球も取替え易い。なぜわが家のトイレの照明は天井についているのか、設計をした人を恨んでしまった。
あらためて照明器具の位置について家の中を点検したところ、バスルームユニットのお風呂の照明は、背伸びすれば容易に交換できる壁に付いていた。滑りやすい洗い場の上に踏み台を置いて電球を取り替えていて、万が一滑って転んでケガをすると、バスルームユニットを製造したメーカーが、製造物責任を負わなければならない。さすが考えられているなと感心した。トイレの照明も壁にこれが失敗から学ぶ知恵である。