一般に使われているシリンダー錠は、溝が付けられでこぼこした形状になった鍵が使われている。しかしこのタイプの鍵は、短時間しかも痕跡を残さず簡単に開けてしまうことができるので、ピッキング被害にあいやすいと言われている。
そこで玄関の鍵は、ピッキングされにくいと言われている、鍵の側面に小さな穴があけられたディンプルシリンダー錠にした。しかしうかつにも勝手口の鍵は、一般に使われているシリンダー錠で、どんなに玄関の鍵が安全だといっても、これでは意味がない。
交換しようとしたら2〜3万円の費用がかかると言われ、結局そのままにしている。こうしたことになったのには、サッシメーカーにも責任がある。玄関ドアは高級なのでディンプルシリンダー錠、勝手口ドアは安いので普通のシリンダー錠、これはプロとしてはあまりにも単純すぎる選定ではないだろうか。
しかも玄関よりは勝手口の方が、周囲から見えにくい場所に設けられるケースが多い。勝手口の鍵は意外な死角であった。