平屋の家で和室から、トイレ、洗面、すべてバリアフリーにした。しかし浴室はいずれ車椅子で使うようになったら、檜のスノコでも敷けば良いと考え、普通のバスルームユニットにした。しかしバリアフリーの床に慣れてしまうと、ドアを開けて入る時にも、まったく段差というものを意識しなくなってくる。
そのため浴室に入る時も、浴室の床が下がっていることなどまったく考えないで、足を踏みいれてしまう。そこで足ががくんとなって、床が下がっていることを実感することになる。これが結構危ないもので、ひやりとすることもある。
あまりにも安全なところで過ごすと、人間は無防備になって、かえって危ないと言われているが、バリアフリーに慣れてしまうと、石ころにもつまずくひ弱な人間になってしまうのではないかと不安になってきた。