折れ戸で全面が開く大きなクローゼットを作った。中をどうするかいろいろ検討したが、上下二段にして、収納量を多くすることにした。しかしこれは大失敗で、コートやワンピースなど丈の長いものが掛けられない。さらに上段のパイプに引っ掛けたり、取り出したりするのに脚立を使わなくてはならない。
1600mm程の高さにパイプを付け、短い物を掛ける部分には、移動できる両面から使える引き出しの付いた家具を置く方が良かった。しかも上下二段の境は、頑丈な棚にしてしまったので、簡単には外れない。全部造り付けで作ってしまうよりは、使いながら家具で付け加えてゆくといったことも重要である。特に折れ戸で隠されるクローゼットの中は、最初からきちんと作らなくても、見栄えには影響しない。