地方都市の敷地がたっぷりあるところに住宅を新築した。夫婦とも背が高く体も大きいので、すべてゆったりサイズの家である。8畳の大きさに二列配置型のキッチンは、シンクなどのワークトップと対向する冷蔵庫など収納との間の床は、2400mmもある。
寒い福島であるので、キッチンにも床暖房を設置した。パネル式になっているので、キッチンの真中に幅900mmの床暖房パネルを配置した。
新築から半年後寒い季節がやってきた。床暖房を入れても、流しの前に立って仕事をしている時に、足元が暖かくならない。肝心の場所に床暖房が入っていないのだ。床暖房を採用する際には、平面図を見ながらそこでの暮らし方、使われ方を十分にシミュレーションして見ることが必要である。
オンドルを使う韓国では、オンドルの上に配置する脚付きの収納家具やキッチンセットなども売られている。日本ではこうした家具は少ないので、収納家具を置かない所はすべて、床暖房を入れるようにしたいものである。