玄関ドアをガラスの前に格子といったものにした。カタログの写真だけで、実物をショールームに見にいかずに選んだ。写真で見る限り黒の格子で、外観にもマッチするものであった。実際できあがってみても、イメージはそんなに違っていなかった。
しかし数ヶ月経った時、格子とその向こう側にあるガラスの掃除が大変であることがわかった。何しろ格子1本づつ拭かなければならないし、特に格子の交差部分の汚れをとるのは容易ではない。さらにその向こう側にあるガラスの掃除は、格子が邪魔になってこれも手間がかかる仕事になってしまった。おそらく写真だけでなく実物を見ても、この掃除の大変さは気付かなかったに違いない。