「住宅情報」が2004年4月実施した「新築・中古マンション・新築一戸建て購入者126人のアンケート」によると、住宅購入で見落としてしまった失敗ランキングで、1位「周辺環境・立地条件」、2位「内装」、3位「収納・設備」、4位「その他」ということになっている。
注文戸建住宅を建てる場合も、結構土地を探してからといった場合も少なくない。住宅そのものはじっくり時間をかけて設計案をチェックすることができるが、土地はじっくり検討している間に売れてしまうともう同じものはない。そんなあせりもあって土地に関しては見落として失敗するケースも少なくない。
内装に関しては、分譲住宅などできあがったものを見た場合は、部屋全体の雰囲気に見とれてなかなか細かなところまではチェックできない。逆に注文住宅などで床材、クロスなどのサンプルで選ぶ場合は、実際の面積になった時との違いが難しい。
収納は、実際に物を入れようとして見ると、わずかな寸法の不足で入らないといったことも多い。また位置が高くて出し入れがしにくく結局、不要なものを捨てずに置いおくデッドスペースになってしまうことも少なくない。さらにすべて造り付け収納というのが、見た目にもスッキリし地震などで倒れる心配もないので人気があるが、フレキシビリティーが少ないので、暮らしてから収納家具を置けるスペースは考えておいた方がよい。収納家具の置き場がないといった失敗も多い。
設備は高いものを購入しても、すべての機能を使いこなせないという場合もあり、無駄な買い物になってしまう。またランニングコストが高くて、せっかくの設備を使うのを我慢しなければならないといったこともある。