大きな荷物の搬入などを考えて、玄関を親子ドアにした。木製ドアにしたので外壁から45cm程入り込んだ場所にドアを付けた。家が完成し新居に引越しとなって、玄関の親子ドアの子扉を開けようとしたところ、玄関の横の壁に付けた照明器具に当たって、 子扉が開かない。明らかに設計ミスである。
玄関ドアがちょっと奥まった場所にあるので、ドア面を明るくしようということで照明を、ドアのすぐ手前に付けたのであろうが、子扉との干渉はチェックしなかったようだ。玄関庇もドアのすぐ上に付いているので、庇や壁に埋め込む照明器具にすれば、こんなことにはならなかったはずだ。
結局リビングのサッシを外して、そこから家具などを入れることができたが、この失敗を忘れそのサッシの前に、木を植えて今ではかなり大きくなっている。そのため次はリビングから入れることができない。次回は玄関の照明器具を外すことになるだろう。

庭に面したリビングと和室の前にウッドデッキを設けた。それぞれ間口2700mm×奥行1800mmの大きさ。ところがこのウッドデッキは、ほとんど使われていない。ウッドデッキのある家に憧れて付けたのに、なぜ使われないのだろうか。ウッドデッキの大きさが小さ過ぎて、テーブルやベンチなどが置けないというのが第1の理由であろう。
第2には、初夏から秋までは庭に蚊が多く、とてもウッドデッキに座ってくつろぐといった状況でないことである。さらに住宅地などで山の中の小屋と違って、周辺の目が気になるということもある。
散歩がてら住宅地内を歩き、ウッドデッキのある家を探索するが、使われているのを見たことがない。住宅地内で家を作る場合は、ウッドデッキなど不要なものではないだろうか。ウッドデッキは、近所の猫の昼寝場所となっているところがほとんどである。

持っている車が1台だから2台分の駐車スペースは不要と思い、その分だけ庭を広くすることができた。お客さんが来た時は、どこかその辺に止めればいいと考えた。しかし違法駐車の取締りの民間委託が始まり、住宅地でも迷惑駐車に対して、厳しい住人が多くなってきた。
こんなことなら2台分の駐車スペースを設けておけばよかったと反省している。並列駐車ではなく、奥の1台は前の車が出ないと、出せないといった置き方でもよい。奥の駐車スペースは、例えばタイヤが通る部分だけ枕木にして、残りは芝生にするようにすれば、普段は庭として使うことができる。

天井の高さが2300mmと、普通よりやや天井が低めのキッチンの、照明をちょっと大きめのものを選んだ。いざ暮らし始めてみると、吊戸棚の扉を開けると天井の照明器具に当たり、途中までしか扉が開かないことがわかった。
照明器具を選ぶ時には、まさか吊戸棚の開閉の障害になるとは全く想像もできなかった。照明器具の選定の際には、カタログの写真だけで行い、とくに大きさなど全く考えていなかった。照明器具を選んだ段階でも、設計担当者にチェックして欲しかったし、照明器具を取り付ける段階でも、扉が当たることはわかっていたはずだ。
照明器具を選んだのはこちらであるが、設計や取り付けの担当者が、なぜ指摘してくれなかったか、文句を言いたい。中途半端に施主に選ばせ、責任をこちらに押し付けるのは不愉快だ。

バリアフリーにする本を読み過ぎたこともあって、室内の床と木製デッキの高さをほぼ同じにした。車椅子でベランダに出るわけではないので、平らである必要は全くない。むしろデメリットだけが出てきてしまった。木製デッキを床より階段の一段分の20cmほど低くしておけば、和室の畳の上に座り木製デッキに足を降ろし、爪を切ることができる。
また下げた分だけ庭から木製デッキに上がりやすくなる。床と同じだと50cm程にもなってしまい、そう簡単に上がることができない。また木製デッキに小さなイスを置けば、部屋の床もイスとして使えるので、木製デッキで庭を見ながら宴会をすることもできる。
いずれデッキが腐ったら、20cm下げたところに新しい木製デッキを設けようと考えているが、このデッキ材防腐材が効いているのか、なかなか朽ちる兆しがない。

南北方向に道路がある敷地で、南側に庭と駐車場を設け、玄関が南側で台所、浴室、トイレが北側といった間取りにした。水周りが北側なので浄化槽は北側に設けることにした。設計当初は、駐車場も北側と考えたが、道路が北側の方が低くなっているため、北側に設けた勝手口の出入りの階段などを考えると、北側を4m程空けなければならないので、結局駐車場は南側に設けることになった。
この段階で浄化槽も駐車場と一緒に南側に移すべきであったが、そのままにしてしまった。できあがってみると、北側の2mのスペースはどう考えても無駄である。樹を植えたのだが葉っぱが北側の敷地に落ちて困っている。浄化槽は水周りから多少離れても、南側の駐車場に設ければ良かったと後悔している。無駄にしていてもしかたがないので、北側に大きな物置を作ることにした。

知り合いの若手建築家に設計してもらったのだが、玄関の庇があまりにも小さい。外観デザイン優先の設計である。玄関ドア自体は壁から60cmほど奥まっているだが、その奥まったスペースがドアの幅しかない。このスペースで傘を広げるのは難しいので、どうしても濡れてしまう。車から傘を広げながら降りるのと同じようにしなければならない。
設計者には悪いが、施工した工務店に頼んで、玄関の前に雪国で見られるような、2畳程のガラス張りの風除室を設けようと思っている。こうすれば濡れないだけでなく、傘など外で濡れたものを置いておくことができるので、玄関内を濡らさずに済ますことができる。